世界中を飛び回るコーチングの方の記事を読んでみてわかったこと Stop Saying You’re Fine

思ふこと

今日、仕事の関係でクウェートでリーダーシップ研修のTrainer&Coachをしていた方(International leadership expert, Ms. Laurie A. Santos from U.S.)の記事を読んで興味を持ったことがあったので書きます。
その記事の中では、ヨーロッパ、アフリカ、そして中東でTrainerとして活躍してきた彼女の視点から見た、Kuwaitのリーダーシップについて、中東の中で比べたり、ヨーロッパ諸国との違いや共通点について書かれていました。

Kuwaitや中東諸国の仕事の進み具合がゆっくりだったりするのは皆さんご承知のことだと思いますが、彼女曰く、Europe諸国も同じように何か変化を起こすタイミングでの動きが遅いのは中東もヨーロッパも変わらないそうです。これは少し驚き。
上記のようなイメージもありますが、KuwaitiのMillenial世代は結構Open-mindedらしいのです。しかし、いまだに権力のある世代のリーダーや上司に踏み消されてしまっているという状況なのだそうです。なんだか、どこの国も同じようですね。
また、ここ10年くらい、Kuwaitは長期目線でTrainingやCoachingにも投資しているそうです。なるほど。

1つ新事実だったのは、アメリカでは給料というものは毎週、もしくは隔週で払われる、というのが通常なのだそうです。一番間が空いても半月。
様々な調査でその支払い方の方が組織にとっても従業員にとってもプラスになる、そうなのですが、ヨーロッパも中東も耳を貸さずに月1回の給料支払いのスタイルを頑固に変えない。これは一例だそうですが、共通点として見えたことだったそうです。
日本もそうやって、いろいろと古いままの慣習をそのまま引きずるのではなく、新しい手法とかをどんどん取り入れていったらもっと発展すると思うんだけどなぁ、と残念な気持ちになりました。

日本にも当てはまることがいっぱいなのですが、もう一つ彼女が言っていたのは、
「ヨーロッパもクウェートなども小さな国はTeamworkやTeam Buildingを重視する傾向がある。クウェートのDiwaniya(ディワニヤ)もその一つだろう」という記述がありました。
確かに日本も小さな島国で、誰かが飛びぬけてリーダーシップを取る!というのが流行っていてもやはりみんなで力を合わせて頑張る、最近はもはや、サーバントリーダーシップを超えて、全員がリーダーシップを持つ!という考え方も出ていますもんね。
さて、クウェートのDiwaniyaとは毎週、部族の長などが集まりを開き、上下関係全く関係なく自由に雑談はもちろん、ビジネスや政治なんかについても話し合う集会のようなものです。Diwaniyaは実は誰でもウェルカムでラマダン時のイフタール(断食月の日没後の食事のこと)ではご馳走をタダでみんなにふるまってくれて、中々帰ることができないのだとか…笑
でも、そうやって意見を発言する場が確保されているのは他の地域にはない、非常に良い文化だなぁ、と思います。ちなみにUAEでも同じようなものがあり、Majlis(マジリス)といいます。

中東関係の話のあとに、Trainerである彼女の最も大変だった経験について語る場面がありました。
彼女はイースターの休暇でスペインを訪れていたのですが、クウェートのクライアントから本当にギリギリの講義依頼があり、付き合いもありかかわりも深いクライアントだったということもあり、受けたが、講義資料を準備するのに休暇を切り上げ、なんとか間に合ってクウェートに深夜に到着すると空港でビザのトラブルがあり朝4時ごろまで解放されず、結局ホテルに着いたもののその日の朝6時には起きて会場へ向かわなくてはならなかった。さすがに一睡もできていない状況では辛いと思い、クライアントの担当者に事の顛末と1時間だけ講義の開始時間を遅らせられないかと相談したが、Noと突っぱねられてしまった。なんとか準備した資料で問題なく2日間の講義を終えることができたが、本当につらかったそうだ。

企業や研修担当者(coordinator)はTrainerをスーパーヒーローだと思っていることが多く、往々にして人間であることを忘れがちだ。と言い、リクエストを受けた時も休暇中で、こんな研修なら受けなければよかったという彼女の気持ちは痛いほどよくわかる。

ここから私が学んだのは、自分の仕事をなぜやるのか、なんのためにやるのか、本当にそれはそんなにも自分の予定を切り上げて、自分の心身を痛めつけてまでやるに値することなのかをよく考えなくてはならないということ。

冒頭のStop Saying You’re Fine(「自分が大丈夫、だというのはやめましょう」)というタイトルは、私が2017年にニューヨークへ旅行した時、本屋さんで目に止まって思わず買ってしまった本である。
読み終えたのはずいぶん前なので、内容が朧げだが、無理しなくていいよ、でも頑張ってできることから一つずつステップを踏んで頑張ってみよう!みたいな感じだったと思う。目の前に仕事だけ、仕事をしている時間が長くなればなるほど、頑張らなくちゃ、という強迫観念が襲ってくることもあるかと思う。でもそんなときに、ふと立ち返って、本当にそれそこまですること?ちょっと今は辛いからって休んでもいいんじゃない?という気持ちを持つことも大事だよなぁと思った6月最初の夕方でした。

みーちゃん

思ふこと
スポンサーリンク
saitoblogをフォローする
スポンサーリンク
齋藤家のんびりブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました