仕事の取り組み方~Fail-Safeの考え方でやってみよう~

思ふこと

こんにちは。
今日は、本来はシステムや装置設計で使われるFail-safe(フェイルセイフ)という考え方を仕事にも応用することによって、日本人にありがちな「頑張らなきゃ、これも詰めなきゃ、あれも詰めなきゃ」という呪縛から解放できるのではないかと考え、書いてみます。

私の経験談

私が今やっている仕事でつい最近、サウジアラビアの若者に対するプログラムを実施したのですが、オンラインで実施していた関係(全員がリモート)で、私が毎日最後にスクリーンショットで集合写真を撮っていました。

最終日の前日、アナウンスなどをしてもらう通訳さんの自宅のパソコンが古く、故障してしまいました。通訳さんはなんとその日中に新しいパソコン(リモートワーク使用のハイスペックなもの)を購入してくれました。

普段は私が集合写真を撮っていたのですが、スペックが足りなく、

(ここからちょっとZOOMの話なのですが、今までのパソコンは1画面に最大25人までしか顔が映らなかったのですが、新しいパソコン(スペックの条件を満たすもの)は1画面に49人までの顔が映るということです)

なんと通訳さんが買った新しいパソコンはどうやらそのスペックの条件を満たしているようだったので、最終日は閉会式があり、様々な参加者がいるけれども確実に25人以上49人以下の参加者なので、私が撮影すると、2回スクリーンショットをとることになるけれど、通訳さんに撮ってもらい1枚に収まれば、とても見栄えが良く、今後その写真が報告書などに使えるに違いない、ということで、通訳さんに最終日の集合写真をお願いしました。

閉会式当日、私は進行をしており、集合写真の時に通訳さんに合図を送って写真を撮ってもらいました。

「ん…?なんだか、iPhoneが見えるような…」

閉会式終了後、写真が送られてきたのを見ると、なんとパソコン画面を携帯で撮ったものでした。

皆さんも一度はパソコン画面を携帯画面で撮ったことがあるのではないでしょうか。
そう、なみなみやモヤモヤ、縞々が浮き出てきてしまいますよね。(「モアレ」というそうです)
その最後の最後の閉会式の集合写真が、モヤモヤや縞々で大変なことになっていたのです…!!!!

メールでいただいたのですが、ショックすぎて、しばらく返信が返せませんでした…(笑)

「前日にスクリーンショットですよ、と念押しをしておけばよかったかな…」

「閉会式の進行をしているときに、iPhoneが見えたような気がした時点で、その場の進行を止めてもいいから、きちんと確認すべきだったかな…」

とかいろいろと考えました。 結局私のパソコンで録画をしていたので、その画像(1画面分しか映らないけれど)を集合写真として使ったので、問題はなかったのですが…。

サウジアラビアの関係者に全員が映っている写真として、上述のモヤモヤ写真を共有したところ、「なんで今まで共有してくれていた写真はクリアだったのに、最後の全員の集合写真は同じじゃないの?」というコメントももらい、一応状況を説明して、納得してもらいましたが、私の心は申し訳なさで泣いていました…。

この件を上司にも相談したところ

「最後の写真のことは残念だったけれど、最終的に大丈夫だったんだから、それでよいのよ。Fail-Safeよ。最悪の事態が起こったときになんとかできればよいのよ」

と言われ、心が救われると同時にFail-Safeって何かな、と思って調べたのがこの記事を書こうと思った理由です。

Fail-Safe(フェイルセイフ)とは?

前置きが長くてすみません。ようやく本題に入ります。

フェイルセイフとは、装置や機器やシステムなどが誤動作したり異常な状態などに陥った際でも、安全に停止できるように設計しよう、という設計思想、またはそうした設計のことである。

Weblio英和対訳辞書

わかりやすい例としては、ストーブが横に倒れた場合(きちんと正常に置かれていない場合)は火が自動的に消えるようになっている、といったものが挙げられます。

基本的には、システムや装置を作るときの設計の考え方なのですが、この考え方を聞いて、ついつい完璧にしなくては、という日本人には、必要な考え方なのではないかなと思いました。

何か良くないこと(失敗等)が起こってしまったら、それは仕方のないこと、それはどうにも戻らない。起きたことが最悪の事態にならないように対処すればいいじゃないか、というように私個人はちょっと見方を変えて解釈してみました。

似ているけれど違う考え方、Fool Proof(フールプルーフ)

似た用語として、“Fool Proof”(フールプルーフ)というものも挙げられます。 言葉自体は、Fool(≒何もわからない人)でも、Proof(誤使用などを避けられるように証明された)ものを指します。

フールプルーフとは、産業の分野において、使用者が誤った操作をしても危険な状況を招かないように、あるいはそもそも誤った操作をさせないようにと、配慮して設計されていることである。

Weblio英和対訳辞書

フールプルーフで分かりやすい例は、洗濯機は蓋がきちんとしまっている状態でないと作動しない、というようなものが挙げられます。(子供が誤って洗濯機内に入ってしまった場合に勝手に洗濯が始まらないように)

フェイルセイフとフールプルーフの違いは?

フェイルセイフとフールプルーフの違いは、
フェイルセイフが何か起こってしまった時にどのように安全に対処するか、に対し、
フールプルーフは何かが起きてしまわないように対処をする、
という点です。

まとめ

フェイルセイフとフールプルーフ、どちらも大事な考え方だと思います。

フールプルーフで、まずは失敗が起こらないように、間違いが少なくなるような順序にするというような工夫をして、そして、フェイルセイフで最悪の事態が起こったときにどのような対策できるかを考えておけばOKなのです。

きちんとどのように対処するかを考えて準備をしておけば、本番に焦って無駄な失敗をすることもないでしょう。

ちょっと私の経験談とは、ずれてしまっているかもしれませんが、ぜひ皆さんにも何かあったときでも、最悪の事態に陥らない対処ができれば、All OKというポジティブなマインドで楽しんで仕事をしてほしいな、という想いがあって、書きました。 寒い日が続きますが、一緒に頑張っていきましょう!

思ふこと
スポンサーリンク
saitoblogをフォローする
スポンサーリンク
齋藤家のんびりブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました